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BLOG2026.09.29
「コンガラ」と「がれき類」は何が違う?現場の分別で処理費が変わる理由
解体や土木の現場から出るコンクリートのかたまりを、多くの方が「コンガラ」と呼びます。一方で、委託契約書やマニフェストに記入する名前は「がれき類」です。同じものを指しているようでいて、この二つは指す範囲が違います。そして、その違いが曖昧なまま搬入されたとき、「事前に聞いていた話と実際の処理が違う」というすれ違いが起こります。
弊社にも、こうしたご相談を年に何度もいただきます。その原因のほとんどは価格の考え方ではなく、現場での分別の状態です。この記事では、コンガラとがれき類という言葉の違い、処理にかかる手間が変わる仕組み、そして現場で今日から打てる対策を、岡山の実情を交えて整理します。なお、処分にかかる費用は廃棄物の状態と混入物によって変わるため、金額は一律にご案内せず、内容を確認したうえでお見積もりをお出ししています。
◇ 「コンガラ」は現場の呼び名、「がれき類」は法律上の区分
現場で「コンガラ」といえば、基礎・土間・擁壁・側溝などを壊して出たコンクリートのかたまりを指すのが普通です。ただしこれはあくまで通称で、法律にこの言葉は出てきません。
廃棄物処理法では、工作物の新築・改築・除去に伴って生じたコンクリートの破片その他これに類する不要物を「がれき類」という産業廃棄物の区分に置いています(環境省通知「建設工事等から生ずる廃棄物の適正処理について」)。ここにはコンクリート塊だけでなく、アスファルト塊やレンガの破片なども含まれます。
つまり「がれき類」は、コンガラを含むもっと大きな箱です。マニフェストに「がれき類」と書かれていても、中身が無筋のコンクリートだけなのか、瓦やモルタル外壁材、杭頭(パイル)まで一緒に積まれているのかは、その一語からは読み取れません。この情報の落差が、すれ違いの出発点になります。
① 同じコンクリートでも区分が変わることがある
もう一つ間違えやすいのが、新築工事で出たコンクリートのはつりくずです。「除去に伴って生じたもの」ではないため、がれき類ではなく「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」として扱われます。見た目は同じコンクリート片でも、どんな工事から出たかで書くべき名前が変わります。
◇ 費用が動くのは「単価表」ではなく「工程の数」
「同じがれき類なのに、なぜ現場によって話が変わるのか」。この疑問は、処理施設側の工程を見ていただくのが一番早い説明になります。
① 無筋のコンガラ
鉄筋の入っていないコンクリート塊は、受け入れてそのまま破砕機に投入し、粒度を調整して再生砕石にできます。工程が短く、人の手が入る場面もほとんどありません。
② 鉄筋の入ったコンクリート塊
鉄筋コンクリートは、破砕の前後で鉄筋の切断と引き抜き、金属分の抜き取りが必要になります。重機の稼働時間と人の作業時間がそのぶん増えます。
③ 他の品目が混ざった「がれき類」
瓦、モルタル外壁材、石、コンクリート2次製品などが混載されていると、破砕の前に選別の工程を一度余分に通すことになります。異物の量が読めないまま搬入されると、その場で初めて手間の量が確定します。
つまり、価格表が現場ごとに違うのではなく、通す工程の数が違うということです。だからこそ当社では、搬入前に状態を確認させていただいたうえでお見積もりをお出ししています。費用のご相談は、写真を添えてお問い合わせいただくのが最短です。
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産業廃棄物処分業(中間処理・再生資材の製造)
◇ 混ざった瞬間、再生できたはずの資源が最終処分に回る
木くず、廃プラスチック類、石膏ボードなどが入り込むと、そのひと山は「建設混合廃棄物」として扱わざるを得なくなります。国土交通省中部地方整備局の「現場分別マニュアル」では、建設混合廃棄物に含まれる品目のうち86%相当は、分別すれば再資源化が可能だとされています。裏返せば、分けなかったというだけの理由で、再生できたはずの資源が最終処分場に運ばれているということです。
岡山県の産業廃棄物実態調査(令和6年度実績)によると、県内の産業廃棄物排出量は5,627千トン、うち最終処分量は272千トンでした。この最終処分の数字を増やさないための最初の一手が、現場での分別です。
あわせて、当社で受け入れができないものもご確認ください。木くず・金属くず・廃プラスチック類、釉薬瓦、アスベスト等の特別管理産業廃棄物、ガスボンベやフロンなどの危険物、医療系廃棄物、著しく異物が混入して分別が不十分なものは、お引き受けしておりません。特に瓦は、素焼き瓦などは受け入れできる一方で釉薬瓦は不可のため、現場で迷いやすい品目です。判断に困る場合は事前にご相談ください。
◇ すれ違いを防ぐ、現場でできる三つのこと
① 搬入前に写真を送る
鉄筋の有無、混ざっているものの種類、おおよその量。この三つが写真で分かれば、事前の見立てと実際の差はかなり小さくなります。数枚で十分です。
② 仮置き場を品目ごとに分ける
解体の順番と仮置きの区画を最初に決めておくと、後から選別し直す手間が要りません。分別は積み込みのときではなく、壊す前の段取りで決まります。
③ 契約書とマニフェストの種類欄を実態に合わせる
「がれき類」と一語で書く場合でも、中身を事前に共有しておけば受入側の段取りが変わります。当社は電子マニフェストとWeb電子契約に対応し、収集運搬から処分まで一括でお引き受けできます。
◇ 届出対象の工事なら、分別は任意ではありません
建設リサイクル法では、コンクリート、コンクリート及び鉄から成る建設資材、木材、アスファルト・コンクリートの4品目を「特定建設資材」と定めています。そして、建築物の解体工事は床面積80㎡以上、新築・増築は床面積500㎡以上、修繕・模様替は請負代金1億円以上、建築物以外の工作物に係る工事は請負代金500万円以上が、分別解体等と再資源化等が義務づけられる規模の基準です。
この基準に当たる工事では、分別は「やったほうがよいこと」ではなく、法律上の義務になります。全国のコンクリート塊の再資源化率は99.3%、建設廃棄物全体の再資源化・縮減率は97.2%(平成30年度 建設副産物実態調査)。ほぼ全量が再生に回る前提のなかで、混ざってしまったぶんだけが例外として残っているのが現状です。
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許可証一覧
産業廃棄物収集運搬業
◇ 岡山で出たコンガラを、岡山で使う資材に戻す
先ほどの岡山県の調査では、県内のがれき類の排出量は642千トンでした。決して小さくない量が、毎年この地域で発生しています。
当社のリサイクルセンターは岡山市北区にあり、市内中心部から約10km、吉備スマートICのすぐ近くです。同ICは2025年2月に24時間利用化が完了し、朝の積み込みから午前中の搬入までを組みやすくなりました。年間処理能力は10万トン、累計処理量は350万トンを超え、500社以上のお客様にご利用いただいています。
受け入れたがれき類は、再生砕石(RC-30/RC-40/RM-30/RM-40)、再生砂、改良土、再生AS骨材、再生粗骨材「エコボーン」として再び現場へ戻ります。分別が行き届いた材料ほど、質の高い再生資材になります。現場での一手間は、そのまま地域の資材の質につながっています。
収集運搬については、岡山県・岡山市・広島県・鳥取県・島根県の許可を保有しており、対応可能なエリアは岡山・広島・鳥取・島根の4県です。営業日は月曜から金曜(土曜は不定期営業)となっており、土曜の稼働予定は公式サイトのお知らせに掲載する営業日カレンダー、または公式Instagramでご確認いただけます。
◇ まとめ
「コンガラ」は現場の呼び名、「がれき類」は法律上の区分。がれき類はコンガラを含むより広い区分で、その一語だけでは中身は伝わりません。処理にかかる費用が現場ごとに違って見えるのは、値付けの問題ではなく、鉄筋の切断や異物の選別といった工程がいくつ必要になるかの違いです。そして木くずや廃プラが混ざれば、再生できたはずの資源が最終処分に回ってしまいます。
やるべきことは、壊す前に仮置きの区画を決めること、搬入前に写真で状態を共有すること、契約書とマニフェストの記載を実態に合わせること。この三つだけで、すれ違いのほとんどは防げます。
解体や土木の計画段階で「これは受け入れてもらえるのか」「どう分ければよいのか」と迷われたときは、着工前にご相談ください。品目の判断から収集運搬の手配、処分後の再生資材まで一括でご案内いたします。費用は状態を確認したうえでお見積もりをお出ししますので、まずは現場の写真とおおよその数量をお知らせください。
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私たちは産業廃棄物処分業、産業廃棄物収集運搬業を事業としています。持続可能な未来への貢献を目指して、中間処理場と保有機械を生かして、これからも新たな事業へのチャレンジをし続けていきます。お問い合わせの際は、電話とメールフォームからご連絡ください。
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